TOKYO GAME SHOW 2006

　東京ゲームショウでは最新のゲームに触れられるのが一つの楽しみですが、SNKプレイモアブースではそれだけにとどまりません。2日目のSNKプレイモアブース・ネオジオフリークステージでは格闘ゲーム黄金時代の立役者である声優さんを招き、同シリーズ制作中の裏話などを披露していただく「NEOGEOオールスタートークショウ」が行われました。

　このトークショウには、草薙京役で超お馴染みの野中政宏氏を筆頭に、ナコルルやキング役の生駒治美さん、ラルフ役のモンスター前塚氏が出演。いずれも、古くからのSNKプレイモアゲームファンなら「もちろん知ってるよ」という方が多い声優さんですよね。マサもKOFをプレイしたのは中高生ぐらいでしょうか。知らず知らずの内に、彼らの声を聴いていたってことなんですよね。
　ちなみにこの日、前塚さんと生駒さんは、サテライトスタジオでのトークイベント「ネオジオステーション」にも出演されています。要するに一日中しゃべりっぱなしなわけで、見ているこっちも少し心配になってきます（まぁご本人達は常にパワー全開でしたが）。

　さて、このお三方はかつて大阪で同じ事務所に所属されていた頃からの友人ということで、プライベートでもかなりおつきあいは長いそうです。同じようにSNKゲームタイトルやキャラクターとの付き合いも長く、野中さんなどは草薙京一筋で12年になるとか（子供が生まれてから中学生になるぐらいですよ！）。生駒さんも「ナコルルといっしょに育ったようなもの」とおっしゃるし、前塚氏も「最初の仕事はもう覚えてないぐらいだなぁ」とのこと。今ではゲームの仕事でお三方がご一緒されることは少ないそうなので、今回はちょっとした“同窓会”みたいなものかもしれませんね。

　まぁでもやっぱり、このトークを引っ張ったのはいつでもハイテンションなモンスター前塚氏です。「最初の仕事の思い出は？」という質問の回答では、「最初ではないと思いますが、そうそう、昔ラジオドラマで紅丸がアテナをナンパするというシチュエーションがあって（ここで来場者うんうんとうなずく）、その相手は当時さとう珠緒さんだったんですよね。でも実際には収録現場が別々だったので、ずいぶんがっかりした記憶があります」という裏話を披露してくれました。

　そして三人のショウは、サイを振って出た目の質問に答え、話題について語り合うサイコロトークに移ります。「若かった頃の失敗談」によると、生駒さんがライブイベントでブルーマリーからナコルルへの衣装替えに失敗、その穴を前塚氏がぶっつけフリートークでしのいだとか（しのげるところがすごいんだけど）。また野中氏が「うーん失敗談ですかぁ」と考え込むと、前塚氏と生駒さんでいっせいに「ダイエットでしょ！」と突っ込むのが面白かったですね。これはもうお約束なんでしょうか？（笑）
　あとなぜか三人共、ザ・キング・オブ・ファイターズシリーズ八神庵役としてお馴染みの安井邦彦の話題が多かったのが印象的です。「食事していると必ず『それ、食べないの』って言う」「さとう玉緒さんの来る打ち上げに呼んでもらえなくてソワソワしてた」「なんか変な人だなぁ、いい人だけど」などなど。

　そのほかかつて声優陣で結成していた「声優一座」の話題など、かなり盛り上がったこのトークショウ。これは生駒さんが言ってたんだけど、こういうライブではやっぱりいつも会うファンの方がいて、「あ、あの人だ！」って、とても嬉しい気持ちになるそうです。この人も「あ、ちらほらいらっしゃいますね」とかなりご満足な様子。キャラクター、そして声優に対して愛情の深いファンが多いのも、SNKプレイモアのそしてSNKプレイモアゲームの魅力かもしれません。

　それでは最後に、お三方によるファンへのメッセージをご紹介しておきましょう。

■野中氏
「古いキャラクターと新しいキャラクター、そしてSNKのゲームの世界観をこれからも愛し続けてください」

■生駒さん
「これまでのSNKプレイモアゲームの歴史と同じように、これからもゲームと共に、わたしたちも一緒に育っていきましょう」

■前塚氏
「お手紙ちょうだい！」（一同、爆笑）